会長挨拶

東京都中学校特別活動研究会 会長 上岡祥邦
   (足立区立六月中学校長)

 今年度より長谷川晋也会長のあとを受け、東京都中学校特別活動研究会の会長となりました上岡祥邦です。私と特別活動の出会いは、遡れば教員に採用された当時になります。私は昭和60年に採用されました。その頃は、大量採用の時代で、私の着任した学校では毎年5~6人の新規採用者がおりました。そうした若手(当時は私も)は、当然のことのように生徒会を担当させられ、2年先輩の教員と互いに勉強しながら生徒会指導にあたりました。昭和の頃と言いますと、校内暴力が吹き荒れ、どこの学校も生徒指導に苦慮している時代でした。日々の生活指導に追われながらも、対処的な対応だけでなく生徒の自治的な活動を進めていく中で、学校の規律を確立していこうといった気持ちが支えになっていたように思います。わからないことは、目黒の東京都教育研究所に赴き、先進校の事例に触れ、参考にしたものです。
 以来、勤務校が替わっても生徒会を担当することには変わりませんでした。本会との出会いは、平成15年度に東京の教育21教育開発委員になったことです。本会元会長であられる加々美先生を委員長に、1年間研究を行い、その翌年から本会の仲間に加えていただきました。恥ずかしながら、当時の私の学級経営は、上意下達で生徒を自主的に活動させることとは程遠い学級活動(学級活動というより学級指導)を行っていました。本会の仲間に加えていただけたことで、遅まきながら、学級活動の在りようについて、多くの先輩方に学ばせていただくことができました。
 さて、本年(平成29年)3月31日に、新学習指導要領が告示されました。全教科・領域等について、学校で身に付けさせるべき内容を、各単元、各指導内容ごとに定められたことが、これまでの学習指導要領と大きく異なるところです。特別活動においても、内容項目が整理され、17項目から11項目になりました。しかし、これは指導内容が減ったのではありません。特別活動において指導すべきこと自体は、これまでと何ら変わっていません。むしろ週35時間の中で、11項目の内容項目をすべて網羅することを改めて私たちに意識させる内容になっています。
 また、今回の学習指導要領では、「学級経営」という視点が、初めて文言として使われています。日本の学校教育において、生徒の活動母体である「学級」をしっかりと「経営」していくことが、あらゆる教育活動の基本となることを改めて示されたものといえます。いじめ問題にしても、不登校の問題にしても、学力向上にしても生徒にとっての学級が「居心地が良く」、「楽しい」ところでなければ、授業も行事も成り立ちません。
 本会では、都内で特別活動を熱心に指導されている先生方をできる限りお仲間に加え、多くの実践の中から互いに学び合え、それらの指導技術を確実に若手に伝承していく研究集団でありたいと思います。ぜひ、皆様のお力をお貸しいただき、東京の特別活動を活発にしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。